相続税の税務調査ってどうなの?
10人に1人が調査を受けている...
次の図を見て下さい。申告年度と調査年度は異なることがあるため、単純な比較はできませんが、相続税の調査割合は、9.2%と、法人税の4.5%、所得税の1.3%と比較して非常に高い割合となっています。相続税は、10人に1人が調査を受けていることになります。
調査を受けた人の8割以上が修正申告等をしている...
また、相続税で調査を受けた人の85.3%が何らかの指摘を受け、修正申告等をしています。
申告もれの代表格は、現預金・有価証券など...
調査の指摘事項で多いのは現預金や有価証券で、指摘事項の50%以上を占めます。指摘内容で多いのは、名義預金や名義株。名義は相続人でも実質的な管理は被相続人にあったと認定されれば、申告もれ財産として指摘されます。
申告もれの次に待っているのは...
税務署に申告もれを指摘された場合、納税を済ませれば、それで終わりというわけではありません。相続人が複数人の場合は、その財産の帰属をめぐって、また遺産分割協議をしなくてはいけません。相続当初とは、状況は変わっています。当時の相続人が亡くなっていたり、相続人の子供にお金が必要になっていたりして、遺産分割がスムーズに行えない場合もあります。